犬島観光まとめ〜アクセス、アート作品、モデルコース〜【瀬戸内国際芸術祭】

犬島を観光する上で、知っておくと役立つ情報をご紹介します。

岡山県に属している、瀬戸内国際芸術祭(以下、瀬戸芸)の舞台となっている島の一つです。最寄りの港「宝伝港」からはフェリーで10分ほどなのですが、岡山駅や他の瀬戸芸の島々から離れた場所にあるので、ややアクセスがしにくい場所です。

しかし、犬島には「犬島精錬所美術館」や「家プロジェクト」を始めとした、素晴らしいアート作品が展示されています。島自体も小さめなので、3時間ほどあれば、すべての作品を楽しむことができます。

では早速、犬島を観光するのに役立つ情報をお伝えしますね。

アクセス

犬島への行き方、犬島からどこかへの行き方は、大きく3つあります。細かく行ったら他の方法もありますが、ここでは主要な3つを紹介しますね。

岡山駅(宝伝港)からの行き方、岡山駅(宝伝港)への行き方

岡山駅から犬島へ行くためには、宝伝港を目指す必要があります。宝伝港への行き方は、3つあります。

  • 直通バスで行く方法
  • バスを乗り継いで行く方法
  • 自動車で行く方法

一番オススメは、直通バスを使う方法です。瀬戸芸の会期中限定ですが、9:52から岡山駅東口10番乗り場から出発しています。たぶん定員いっぱいで乗ることができないことはないと思いますが、20分くらい前から並んでおけば、確実に宝伝港まで行くことができるはずです。ただし、直通バスは、1日に1回しかありませんので、乗り遅れたら別の方法を使ってくださいね。

瀬戸芸会期外や時間の都合で直通バスを使わない場合は、岡山駅から西大寺バスセンターまで行き、そこから乗り換えて宝伝港まで行くことができます。バスに揺られる時間が長くなってしまいますが、直通バスよりか時間の融通を効かせられます。とは言え、2〜3時間に一本のペースでしかありませんので、こちらも注意してください。

3つ目は、レンタカーなど自動車で行く方法です。宝伝港の近くには、「岡山市営宝伝駐車場」(40台)と「宝伝駐車場」(30台)が用意されています。ご自身の旅のプランに合わせて、計画的なアクセス方法を選んでくださいね。

なお、バスを使った場合、750円で宝伝港まで来ることができますが、自動車だと、駐車場代500円とレンタカー代が発生しますよ。

ちなみに、フェリーは1日に8往復(美術館の休館日、日曜日は運休することがある)しています。直通バスを使う場合は、宝伝港へ到着して、ほぼ待つことなく犬島へ出港するフェリーへ乗ることができます。

これらの状況を総合すると、岡山駅から犬島へ向かうときは、直通バスを使うのが一番オススメです。

もちろん、宝伝港から岡山駅へ向かう場合も、状況は同じです。1日に1度の直通バスが、15:45に宝伝港へやってきますので、これに乗るのがオススメです。

豊島(直島)からの行き方、豊島(直島)への行き方

犬島へ行く方法は、豊島や直島からフェリーに乗るというのもあります。豊島や直島に宿泊した人は、この手段を使うことになるはずです。

豊島(家浦)からなら25分ほど、直島(宮浦)からなら47分ほどフェリーに揺られると、犬島へ到着することができます。日中に犬島を楽しむつもりなら、10:15着13:05着のフェリーに乗る必要がありますので、注意してくださいね。

また、犬島での鑑賞を終えて、豊島や直島へ向かうこともあるかと思います。そのときは、15:47発のフェリーに乗ることができれば、犬島を十分に楽しんでから、豊島や直島へ向かうことができるはずです。

なお、犬島と豊島・直島を結ぶフェリーは、1日に3往復分しかありませんので、時間にはかなり気をつけてくださいね。

小豆島からの行き方、小豆島への行き方

豊島や直島と同じように、小豆島から犬島へ向かうこともできます。また、犬島から小豆島へ向かうこともできます。

こちらもフェリーの本数は、1日に3往復分と少なめなので、時間にはかなり気をつけて行動してくださいね。なお、フェリーに乗っている時間は、豊島へ行くのと同じ25分くらいです。

主要なアート作品

犬島精錬所美術館

犬島精錬所美術館は、犬島に残る銅製錬所の遺構を保存・再生した美術館です。「在るものを活かし、無いものを創る」というコンセプトのもと作られた美術館は(中略)「遺産、建築、アート、環境」による循環型社会を意識したプロジェクトといえます。

犬島精錬所美術館

犬島「家プロジェクト」

犬島の集落に「日常の中の美しい風景や作品の向こうに広がる身近な自然を感じられるように」との願いを込め、2010年、企画展示を目的としたギャラリーを開館しました。アーティスティックディレクターに長谷川祐子、建築家に妹島和世を迎え、(中略)かつて建っていた民家の瓦屋根や古材、透明なアクリル、周囲の風景を映し出すアルミなど多様な素材でつくられています。長谷川は、島の風景を見ながら点在する作品を巡る体験を「桃源郷」をテーマにした一連の物語になぞらえています。

犬島「家プロジェクト」

くらしの植物園

長く使われていなかったガラスハウスを中心とした約4,500㎡の土地を再生し、(中略)ワークショップ等を通じて「食」や「香り」「学び」「遊び」など、「植物にできることのすべて」が体感できるような機会と空間を提供しています。島の方々と来訪者が憩い、学び合う場でもある「犬島 くらしの植物園」において、訪れる方とともに「これからのくらし方」を考えていきます。

くらしの植物園

モデルコース

犬島観光のモデルコースは、宿泊をどこでするかがキーポイントになります。

犬島は、島全体を歩いて観光したとしても、およそ3時間あれば回れてしまいます。そのため、観光する時のポイントは、何時のフェリーで犬島を出発するかを決めておくことです。

では早速、モデルコースを2つご紹介します。

犬島島外で宿泊

犬島で宿泊しない場合は、犬島に11時ごろに到着するフェリーで来るのがオススメです。主要なアート作品の開館が10時からなので、一本前のフェリーに乗ってしまうと、早く到着しすぎてやることがなくなってしまいます。

  • 宝伝港を11:00発
  • 豊島を9:50発
  • 直島を9:20発
  • 小豆島を10:05発

犬島へ到着したら、まず最初に、「犬島精錬所美術館」へ足を運びましょう。地中美術館(直島)と豊島美術館(豊島)と並ぶ、瀬戸内三大美術館です。

犬島の歴史と未来を、肌で感じることができるはずです。「犬島精錬所美術館」の中や、近くを散策したりしても、およそ1時間で鑑賞し終えることができます。

uki cafe

「犬島精錬所美術館」の次は、犬島「家プロジェクト」の方へ向かいます。そして、このタイミングで食事を取るのもいいかもしれませんね。チケットセンターに隣接している「犬島チケットセンターカフェ」か犬島「家プロジェクト」の中心部にある「Uki cafe」がオススメです。

食事を済ませたら、犬島「家プロジェクト」を堪能しましょう。どの作品も、犬島の中心地に密集しています。ネットで作られたハンモックがある「C邸」で、天井を見上げながらマッタリ過ごす時間は最高ですよ。また、「中の谷東屋」では、自分の足音に注目して作品を楽しんでもらいたいです。

犬島のニワトリ

そして最後は、「くらしの植物園」へ向かってください。犬島「家プロジェクト」から徒歩8分ほどで辿り着けます。ここでの見どころは、野放しにされているニワトリたちです。ニワトリなんて、普段、見ることができませんよね。

さらに、「くらしの植物園」には、「植物園カフェ」がありますので、ニワトリや植物たちを眺めながら、ゆったりと休憩するのも最高です。都会に住んでいたら絶対に味わうことができない、穏やかな時を過ごすことができますよ。(「植物園カフェ」の営業時間が14:00までなのが注意点)

ここまで堪能しても、まだ時計を見ると14:00くらいなはずです。次にオススメしたいのが、「くらしの植物園」の更に奥の方へ行ってみることです。犬島の南の方には、なんと瀬戸内の島々を一望できる海岸が待ち受けています。僕は、ここで瞑想していたのですが、気持ち良すぎて時が経つのを忘れてしまいましたよ。

そして、十分に犬島を楽しんだところで、15:30くらいに犬島港へ向かいましょう。次の行き先までのフェリーがやって来る時間帯です。「くらしの植物園」から犬島港までは、徒歩15分ほどです。

途中に、公式ガイドブックには乗っていない細い道や、小さな神社があったりするので、時間に余裕があれば散策してみるのも楽しいですよ。

犬島島内で宿泊

犬島で宿泊する場合のモデルコースは、はっきり言って”ない”です。と言うのも、どんな方法で回っても、十分に犬島を堪能することができるからです。

ただ注意点としては、作品の鑑賞時間や食事の時間を守ること。作品は、基本的に10:00〜16:30となっていますので、テンションが上がりすぎて鑑賞できなかったなんてことがないように気をつけてくださいね。また食事は、犬島ホッピーバー以外は、作品が見れなくなるのと同じくらいに閉じてしまいます。

犬島に宿泊する場合は、作品と食事を楽しめる時間にだけ気をつけておけば大丈夫ですよ。

犬島観光まとめ

犬島は、ややアクセスのしにくさがあるものの、人生で一度は行ってもらいたい島です。特に、「犬島精錬所美術館」の、鏡と映像を利用した作品には、鳥肌が立ってしまいました。この場所が、過去と未来をつなぐ場所というコンセプトの意味を感じられた気がします。

島自体は、徒歩しか移動手段がありませんが、だいたい3時間ほどあれば回り切れてしまうほどの大きさです。他の島と比べれば、坂道も少ないので、体力に自信がない人でも大丈夫かと思います。

ただし、油断だけは禁物です。島へ行くことになるので、もしフェリーに乗り遅れることがあったりしたら、最悪の経験をしてしまうこともあり得ます。なので、行く時には必ず、しっかりとした準備をしてくださいね。

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この記事を書いた人

ぞの

こんにちは、"ぞの(@z02n05)"です。会社員をしながら、ブログ執筆やPoints of Youコーチング、タスクシュート個人セッションなどの活動をしています。当サイトでは、「人生ネタだらけ」をモットーに、リアルな体験談を記事にしています。仕事が忙しい方や人間関係に悩む方に、よく読んでいただいてます。